[PROJECT] ジョンキム✖️四角大輔《学生シークレットトークセッション》

作家のジョンキムと、執筆家・アーティストインキュベーターの四角大輔による、一度しかない人生を自分の手で自由にデザインするためのプロジェクト『 Life is Art 』とのコラボでクローズドで開催された、《学生限定のUnlimited Sessions》特集をお届けします。





ジョンキムプロフィール

作家、韓国生まれ。

2004年から2009年まで慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構特任准教授&プログラムマネージャー、2009年から2013年まで同大学大学院政策・メディア研究科特任准教授。最新刊には、『来世でも読みたい恋愛論』(大和書房)がある。


四角大輔プロフィール

執筆家、アーティストインキュベーター。

ノイズレスな環境とオルタナティブな生き方を求め、ニュージーランドの原生林に囲まれた湖畔で、水と食料を自給しながら、独自のクリエイティブ論とオーガニック思想を発信する、デジタル系・森の生活者。Fly Fishingとバックパッキング登山をこよなく愛し、アウトドア系雑誌では頻繁に表紙にも登場するなど、〈ネイチャートリップ〉をライフワークとする。


⭐︎詳しいプロフィールは、ページ [LIFE] よりご覧ください♩





Q.1  私はこれまでいろんな人に会う中で、素敵な人にもたくさん出会えたけど、本当に帰り道に泣きながら帰るくらい、酷い人にもいっぱい会ったんです。私は自分の感情がそのまんま素直に出ちゃうところがあって、その分傷つくことも多いんです。だけど自分の感情を素直に出すことで、自分に合う人合わない人もはっきり分かるようになったし、心から信じられる大切な人たちにも出逢うことができて、今はそれでもよかったと思ってるんです。素直に表現しないと人には何も伝わらないから、やっぱり正直に表現することって大切なのかなって私は思うんですけど、お二人はどう思いますか?


四角:確かに、伝えることでこちらが傷つくリスクもすごくあるけど、思ったことはできる限り素直に表現したほうがいいと僕も思うよ。僕も「この人、素晴らしい」って思ったら絶対にそれを伝えるようにしている。その相手が自分より歳が上だろうが下の人だろうが関係なく、「素晴らしいね、美しいね」って、ポジティブで人を幸せにする感情は言葉にするのね。でも実はそれって、「照れの文化」がある日本ではなかなか難しかったりもするんだけど、グローバルスタンダードでいけば全然普通なの。だからぜひ、自分がこの人に伝えたいことがあると思った時には、みんなも怖がらずに伝えて欲しいなと思う。別に上手な表現で伝えなくてもいいから。


ジョン:そうだね。みんな、大抵は相手の心や魂が開くまで待つんだよね。だけど、相手が開いたら自分も開いていいっていうような姿勢でいるから、逃しているいい縁は実はいっぱいあって。もちろん全員に対して心を開く必要はないとは思うよ。だけど感覚的にこの人合うって思ったら、自分が終点になるんではなくて、扉を開く起点に自分がなることが大切なんだよね。

ただ、そのときに相手にあまり期待しちゃだめ。もうこの人は、僕に魂の扉を開いてもいいという素晴らしい気持ちを抱かせてくれた存在なんだっていうので、その相手に対してお返しする気持ちを持つことが大切なの。そうすると相手に期待をしないから別に反応がなくても、がっかりはしないよね。でもそれで反応が返ってきたらすごく嬉しいじゃない。だからいいことづくしなんだ。相手を選んで自分がそうやって心を開いて、いつでも起点になることを心がけること。特に日本社会ではとっても勇気のいることだと思うけど、その勇気を持つことで、かけがえのない人と出会えるかもしれないと思ったら、それは出すに値する勇気だと思う。



もちろん、最初はそれでやけどしたりもすると思う。自分の瞬間的な判断って、当てになんなかったりもするんだけど。でもそれを信じるしかないのね。例えそれが不完全だとしても、結果的にはそれが糧になるから、あんまり怖がってはいけなくて。成功したら嬉しいし、失敗してもそこに次なる成長の種が見つかるからそれも嬉しい。周りから見た結果がどうあれ、自分を信じ、自分の信念を貫いたのなら、それは美しいことであり、幸せになる道につながると思うんだ。




2015.6.27 学生限定 Unlimited Sessionより。

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